静岡県島田市伊久美(旧伊久身村)は
JR島田駅から車で30分、新東名高速道路 島田金谷ICから車で40分程を大井川沿いに北上し、さらに合流する伊久美川の上流の中山間地と呼ばれる静かな山間にある。
この地は茶産業が盛んで、歴史も古く、450年前の茶の木や、武田氏の所領だった古文書や藤枝の田中城へ茶年貢を納めた書状などが残っており、 今でこそ過疎化している集落ではあるが、日本茶の「手揉み茶発祥の地」として手揉み製法を教える「伝習所」から日本中へ茶を広めた場所であり、茶が海外輸出の花形だった頃には「為替銀行」が建つなど、茶の生産と加工販売によって豊かな暮らしをしていた。
現在も「伝習所」「為替銀行」の建物や茶の運搬されていった道(ティーロード)など、茶にまつわる歴史遺産が多く残る。